試論:「聖書と現代の中東情勢」を140文字以内で

【問】聖書を知れば、現代の中東情勢を読み解けますか?
【答】いいえ。現代の中東はイスラム教を抜きには語れませんが、十二使徒のうち最も長生きしたヨハネが亡くなったのが一世紀の終わり頃で、それから五百年以上後の七世紀にイスラム教が誕生し、アラビア半島から中東全域へと勢力を拡大しました。

【追記】

主イエスは旧約聖書の預言に関して、第一義的に御自分及び御自分の到来前後の歴史的諸事件への言及であり(ルカ24章27節、同44節、ヨハネ5章39節)、エルサレム滅亡(紀元七〇年)で預言は全て成就すると仰せになった(ルカ21章22節)。旧約聖書は21世紀の国際情勢とは全く関係がない。

【問】エゼキエル38章「マゴグのゴグ」預言をもって、これは「世界最終戦争」の預言だと主張する人々がいます。
【答】13節では、ゴグのイスラエル侵攻の目的として、「家畜」などの「財産」や「戦利品」の略奪が挙げられています。家畜の略奪目的の戦争が、「世界最終戦争」であるわけがないです。

(注)別エントリー「試論:エゼキエル戦争を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/4921

(注)別エントリー「予備的考察:いわゆる『エゼキエル戦争』【再投稿】」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/15520

主はルカ21章22節でエルサレムの滅亡をもって旧約聖書の預言が全て成就すると仰せになり、既にそれは紀元七〇年に現実となった。現代の世界情勢を安易に旧約聖書の預言に関連付ける発想は主イエスの仰せには合致しておらず、疑う余地なくこの発想はキリスト教的でなくキリスト教の外部に由来する。

(注)別エントリー「試論:非キリスト教的な預言解釈を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/21066