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試論:「ソロモンの背信と堕落」を140文字以内で

列王記上11章33節は、ソロモンの背信と堕落がイスラエル混乱の原因だとして、「彼はわたしを捨て、シドンの女神アシュトレト、モアブの神ケモシュ、アンモンの神ミルコムを伏し拝み、父ダビデのようには、わたしの道を歩まず、掟と法を守らなかった」という「シロのアヒヤ」による預言を記載する。

【追記】

ソロモン王は傑出した知恵によって名声は世界に及び、神殿を完成させ国を繁栄させる等の功績を打ち立てたが、多くの外国人の女性たちを愛し、彼女らが異教礼拝を持ち込むのを容認した結果、イスラエルに異教が蔓延し、バビロン捕囚の遠因となった。シラ49章4節はソロモンを堕落した王たちに含める。

(注)別エントリー「試論:『ヨセフと先祖の王たち』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/7598

ソロモン王は賢者として名高かったが彼は異邦の女性たちを妻とし、その妻たちが故郷の神々への礼拝を続けることを彼が認めたため、イスラエルに異教礼拝が入り込み、数百年間蔓延した。エルサレム陥落とバビロン捕囚の後、帰還したイスラエル人は異邦出身の妻たちを離縁し最終的に異教礼拝と訣別した。

(注)別エントリー「試論:『バビロンへの連行』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/5695

イスラエルの神である主は御自分の民に対して御自ら御言葉を発せられて御教えをお話しになり(申命記5章22節以下)、それこそが自分で言葉を話せない偶像の神と最も異なるとして、主をエレミヤ10章10節は「真理の神」と呼ぶ。主イエスはピラトに御自分が何者か「真理」の表現で端的に示された。

(注)別エントリー「試論:『神の御言葉』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/5844

(注)別エントリー「試論:『福音書を読まないこと』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/5846

エレミヤ10章10節は「主は真理の神、命の神、永遠を支配する王」と呼ぶ。ヨハネ福音書で主イエスが御自身に関連して「真理」「命」「永遠の命」等の表現を頻用されること自体、御自身の神性の表明である。イエスに敵意を抱く人々からすると神に対する冒瀆であり、石打ちの刑に相当する事柄だった。