試論:「ティルスやシドン」を140文字以内で

主がルカ10章13節で引き合いに出された「ティルスとシドン」はフェニキア人の都市で、旧約時代にはバアル信仰で知られたが、福音書の時代までにバアルは古代ギリシアのゼウスと習合していた。この地方の人々は使徒言行録12章20節によれば、ユダヤから食糧を調達しているという接点が存在した。

(注)別エントリー「試論:『アグリッパ一世の頓死』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/17914

【追記】

エゼキエル26章から28章ではティルスの繁栄と滅亡が預言されたが、二百数十年後マケドニアのアレクサンドロス大王がティルスを滅ぼした。後にティルスは再建されたがローマの長年の宿敵だったカルタゴのルーツが、ティルスの植民市ということもあり、ローマ人がティルスを見る目は冷ややかだった。

(注)別エントリー「試論:ティルスの滅亡と教訓を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/11189