【問】なぜ養父ヨセフに関心を持つべきですか?
【答】かつて若きルターは自分はどうすれば「義とされる」のかと悩んだといわれます。ところがヨセフは、まさに「義人」(マタイ1章19節)つまり「義」を体現する人と記されます。従ってヨセフを考察することとは「義」を考察することに他なりません。
【追記】
【問】古代のヘブライ人の「義」とは何を意味しますか?
【答】サムエル上24章18節「お前(=ダビデ)はわたし(=サウル王)よりも義人だ。わたしはお前に対して悪意で向き合っているのに、お前はわたしに対して善意を見せてくれた」。古代のヘブライ人の「義」とは現代の日本語では「善意」です。
【問】確かにヨセフは妊娠中のマリアに辛く当たることがなかったにせよ、よほど彼は優柔不断で気が弱かっただけでは?
【答】全く違います。妻子を連れてエジプトへ逃げるように夢で天使に指示された後、彼の決断と行動は迅速で「自分はガリラヤ人でエジプトを知らない」などと妻に愚痴りませんでした。
【問】古代のイスラエルからエジプトまでの治安は?
【答】当時に限らず、いつの世もパレスチナからエジプトまでの経路は治安の悪い地域として著名で、優柔不断で気が弱い臆病者が妻と乳飲み子を連れて旅することなど、全く不可能です。預言者エレミヤの時と異なり聖家族は三人だけで行動していました。