創世記4章の「カインとアベル」の箇所について、「神はアベルを『えこひいき』された」と誤解する人がいる。しかし申命記1章17節に見られる通り、「えこひいき」は主なる神が好まれない行為であると考えられ、同じ考え方は箴言24章23節、同28章21節、ヨブ34章19節等にも見受けられる。
(注)別エントリー「試論:『カインの高慢』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/17085
【追記】
箴言24章では23節でまず「えこひいき」が否定された後で、30節で「怠け者の畑」「意志の弱い者のぶどう畑」について言及され、それが神の知恵とは対極にある状態を象徴する光景であることが暗示され、また創世記4章のカインが「怠け者」「意志の弱い者」だったであろう蓋然性をも示唆している。