二世紀以降、通称『バルナバの手紙』と呼ばれる著作が伝えられて来た。ペトロは第二の手紙3章16節で、パウロの全書簡に《聖書》の一部として同意を与えるが、〔偽〕バルナバ書簡は同意を受けてはおらず、また同書簡は紀元七〇年の滅亡に言及するが教会の伝承はバルナバがそれ以前に殉教したとする。
【追記】
二ペトロ3章15節以下では、パウロの著した手紙について言及しているが、16節でペトロは、自分がパウロの手紙の全てに目を通して内容に同意し、《聖書》を構成する一部として、それらを認めている旨を述べている。ガラテヤ2章の自身を批判している箇所も含めてペトロは手紙の内容を承認している。