【問】主イエスは徴税人や罪人ともファリサイ派の議員ともサマリア人の女性とも話が弾みましたが、ヘロデからの尋問では、沈黙を続けました。なぜ?
【答】ヘロデは、洗礼者を囚人にした際も洗礼者の話を喜んで聞きましたが、単に自分の好奇心を満足させることだけが目的で最後は洗礼者を死なせました。
【追記】
ヘロデ・アンティパスは洗礼者の言葉に喜んで耳を傾けたが単なる好奇心からで、自分の兄弟がお人好しであることにつけ込んで、その妻と親密になり、やがて彼女を奪い取った。根はやはり悪人の彼はイエスの逮捕後、イエスにも興味を抱いたが、興味を失うと洗礼者の時と同様に、イエスを平気で見捨てた。
申命記25章には跡取りを産む前に夫に先立たれた女性に、家名を存続させる目的で亡夫の「兄弟(親族の男性全般)」との再婚を求める規定がある。しかしマタイ14章のヘロデは兄弟フィリポが存命中なのに、その妻と親密になり兄弟から妻を奪い取った。この件で洗礼者ヨハネはヘロデを厳しく叱責した。
洗礼者はヘロデの家庭事情を非難したことでヘロデの家族の恨みを買い殺害されたが、宗教指導者たちと深い対立関係にはなかった。他方、救い主は「神を御自分の父と呼び御自分を神と等しい者とされた」(ヨハネ5章18節)ゆえに、救い主を認めたくない宗教指導者たちは冒瀆者扱いして殺す道を選んだ。