使徒言行録1章14節には、「熱心に祈っていた」人々の中で「婦人たち」とは別に「イエスの母マリア」の存在が特記され、聖母がいわゆる「聖婦人」と呼ばれた敬虔な女性たちとは別個の存在とみなされていたことが記されており、初代教会で聖母がおのずと別格扱いとされた当時の状況が示唆されている。
(注)別エントリー「神のお告げ:受胎告知と無原罪の御宿り」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/4835
【追記】
主の昇天後の五旬祭の日、弟子たちは聖霊降臨を経験したが、聖母だけは三十年以上前、受胎告知前後に聖霊の<降臨>を経験されていた(ルカ1章35節)。ルカ1章35節と使徒言行録1章8節のギリシア語動詞は同一で、これぞ聖霊降臨を前にして聖母が精神的支柱として別格扱いされていた理由である。
(注)別エントリー「聖霊の働きか否かを確実に識別できる基準」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/4564