【問】主イエスの御教えを学ぶ際に旧約聖書はどんな意味を持ちますか?
【答】御教えを直接お話しになった相手になった人々は旧約聖書を熟知していたので当然主イエスも旧約聖書からさまざまな引用をされました。旧約聖書自体を学ぶために時間を費やすのではなくあくまでも福音書中心で考えるべきです。
【追記】
【問】主イエスが旧約聖書から引用された例は枚挙に暇がないですが、重要な例は何ですか?
【答】ルカ12章49節「わたしが来たのは、地上に火を投ずるため」の「火」は、エレミヤ5章14節を知らなければ理解困難です。同様にマタイ22章「礼服」は、詩編132編9節を知っている必要があります。
【問】詩編132編9節は、旧約時代の祭司について言及しているだけではないの?
【答】一ペトロ2章9節は「あなたたちは王の系統を引く祭司」と記し、キリストを「王」、弟子たちを「祭司」と呼びます。《いけにえではなく憐れみ》の原則に従ってキリストの弟子たちは神に憐れみの業を日々献げます。
【問】山上の説教の「柔和な人は幸い。その人は地を受け継ぐ」は主イエスの「オリジナル」ですか?
【答】マタイ5章のギリシア語本文と内容が同じ表現が古代ギリシア語訳詩編36(37)編11節に存在します。古代のユダヤ人は「柔和な人は地を受け継ぐ」がダビデの詩編の引用だと気付くはずでした。
「柔和な人」と同じ単語を古代のギリシア語訳民数記12章3節は用い、モーセを他の誰よりも「柔和」だったとした。モーセが姉ミリアムと兄アロンに難癖をつけられた際、ミリアムは厳しく主に罰せられたが、モーセは姉のために救いを求めて主に叫び、この時のモーセの態度が「柔和」の代表例とされた。
(注)別エントリー「民数記12章3節:モーセの人となり」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/5051