試論:「超自然的な御降誕」を140文字以内で

古代においても助産婦(助産師)が出産に介在していたことは創世記38章や出エジプト記1章に記され、エゼキエル16章4節は古代の新生児処置を複数列挙するが、ルカ2章7節は主の御降誕に際し、布にくるみ寝かせたことだけを記して他の処置や助産婦の存在には言及せず、超自然的な出産を示唆する。

(注)別エントリー「主の御降誕に助産婦が介在しなかった意味とは」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/2544

(注)別エントリー「聖書にはクリスマスの日付が載っていますか???」も参照のこと。
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【追記】

マリアは処女のままで(ルカ1章34節)、神の御独り子を超自然的に妊娠(処女懐胎)したが、ルカ2章7節「初めての子を産み、布にくるみ飼い葉桶に寝かせた」という記述からは、助産婦の介在なしでマリア自身が神の御独り子を取り上げた超自然的な出産であった、と捉える方がやはり蓋然性が大きい。

歴代誌下28章15節には、戦争で敗れて捕虜となった者たちが帰郷を許された際、衰弱していて歩けない状態の人々は「ろば」に乗せられたとある。体が弱った人でも安心な乗り物が「ろば」であり、マリアがエリサベトを訪問する際やベツレヘムやエジプトに向かう際には「ろば」は不可欠の存在であった。

ハガイ2章では「神殿の基」(18節)が備えられる日である、古いヘブライの暦で「第九の月の二十四日」という日付が何度も提示される。この日は季節としては冬であり主イエスは御自身〔の体〕を「神殿」(ヨハネ2章19節)あるいは「[神の家の〕隅の親石」(マタイ21章42節)等と表現された。

(注)別エントリー「試論:『隅の親石の誕生日』預言を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/12805

(注)別エントリー「試論:神殿奉献記念祭(ハヌカ)を140文字以内で」も参照のこと。
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(注)別エントリー「試論:古代ユダヤの『第九の月』を140文字以内で」も参照のこと。
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