主はマルコ10章で離縁について教えられたが、箴言18章22節では「良い妻を得た男は幸福を得たのと同じで、しかも主にも喜ばれる」と説く。同節の古代ギリシア語訳とラテン語訳はさらに続けて「良い妻を追い出す男は幸福を追い出す者だが、不義を働く女を家に置く男は愚かで正しくはない」と説く。
【追記】
主イエスはマルコ10章でファリサイ派の人々の質問を受けて離縁について教えられたが、マタイ19章10節では弟子たちが「夫婦の間柄がそんなものなら結婚しない方がまし」と答えた。以前に主は「あなたは相手の目にあるおが屑は見えていても自分の目にある丸太には気付かないのか」と仰せになった。
申命記25章には跡取りを産む前に夫に先立たれた女性に、家名を存続させる目的で亡夫の「兄弟(親族の男性全般)」との再婚を求める規定がある。しかしマルコ6章のヘロデは兄弟のフィリポが存命中なのに、その妻と親密になり兄弟から妻を奪い取った。この件で洗礼者ヨハネはヘロデを厳しく叱責した。