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試論:「聖母は全信者の先駆け」を140文字以内で

主イエスはルカ24章49節で、来るべき聖霊降臨を「高い所からの力に覆われる」と表現されたが、これは同1章35節の受胎告知の際のガブリエルの言葉「聖霊があなたに降(くだ)り、いと高き方の力があなたを包む」に対応しており、聖霊との関係において聖母が全信者の先駆けであることを示唆する。

【追記】

主の昇天後の五旬祭の日、弟子たちは聖霊降臨を経験したが、聖母だけは三十年以上前、受胎告知前後に聖霊の《降臨》を経験されていた(ルカ1章35節)。ルカ1章35節と使徒言行録1章8節のギリシア語動詞は同一で、これぞ聖霊降臨を前にして聖母が精神的支柱として別格扱いされていた理由である。

(注)別エントリー「聖霊の働きか否かを確実に識別できる基準」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/4564

(注)別エントリー「試論:聖霊の働きの徴を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/4984

主は御受難の前に、御自分が弟子たちの前から去ったとしても代わりに聖霊を弟子たちに遣わし、この聖霊が弟子たちとともにあって弟子たちを支えると御約束された。かつて聖母が聖霊によって主を宿し、主をこの世にもたらした。弟子たちが聖霊を待つに当たり、聖母とともに待ち続けたのは、当然である。