創世記3章14節:サタンの餌食は人間

(1)サタンは地上を徘徊して人間を餌食にする

◯創世記3章14節(日本聖書協会 新共同訳)より、主なる神から蛇(=サタン)への御言葉
「お前は、生涯這いまわり、塵(ちり)を食らう」

◯創世記3章19節(日本聖書協会 新共同訳)より、主なる神から人(=アダム)への御言葉
「塵(ちり)にすぎないお前は塵(ちり)に返る」

【解説】創世記3章19節の記述から、この場面では人間と「塵(ちり)」とが同一視されていることが理解できる。つまり、創世記3章14節の「塵(ちり)」もまた、人間のことであると理解しなければならないし、「お前は、生涯這いまわり、塵(ちり)を食らう」とは、サタン(=蛇)が人間を餌食にするためにエデンの園以降も長きにわたって地上を徘徊し続けることになるという定めを、暗示している。

(2)サタンは主イエス・キリストをも餌食にしようと試みた

◯ヨハネの黙示録12章4節、5節(日本聖書協会 新共同訳)より
「そして、竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた」
「女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた」

◯マタイによる福音書4章9節、10節(日本聖書協会 新共同訳)より
「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」
「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある」

(3)ペトロの手紙一

◯ペトロの手紙一5章8節(日本聖書協会 新共同訳)
「あなたがたの敵である悪魔が、ほえたける獅子のように、だれかを食い尽くそうと捜し回っています」