試論:使徒言行録4章11節を140文字以内で

福音書に救い主の誕生日の記述はないが、旧約聖書のハガイ2章には「神殿の礎」すなわち《神の家の隅の親石(=主イエス・キリスト)》が備えられる日として、古いヘブライの暦で「第九の月の二十四日」という冬の日付が何度も啓示される。この日はユダヤ教のハヌカ(神殿奉献記念祭)と同時期である。

(注)別エントリー「聖書にはクリスマスの日付が載っていますか???」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/13267

【追記】

主イエスはマタイ21章42節で、詩編118編22節を踏まえ御自身を「家」の《隅の親石》に喩えられた。他方ハガイ2章は《主の神殿(=神の「家」)の基》が置かれる日(18節)としてヘブライ人の暦で「第九の月の二十四日」と冬の日付を何度も強調する。これはユダヤ教のハヌカと同時期である。

ハガイ2章では「神殿の基」(18節)が備えられる日である、古いヘブライの暦で「第九の月の二十四日」という日付が何度も提示される。この日は季節としては冬であり主イエスは御自身〔の体〕を「神殿」(ヨハネ2章19節)あるいは「[神の家の〕隅の親石」(マタイ21章42節)等と表現された。

有名な「隅の親石」という表現をテーマにしてペトロの手紙一の2章では解説を行う。まず6節で「見よ、わたしは、選ばれた尊いかなめ石を、シオンに置く。これを信じる者は、決して失望することがない」とイザヤ28章16節を引用し、7節では、これを主イエス・キリストの境遇と関連付けて説明する。

主はマルコ12章10節で、「家を建てる者の捨てた石が隅の親石となった」と詩編118編22節を引用されて、イザヤ28章16節の預言「わたしは一つの石をシオンに据える。これは試みを経た石、堅く据えられた礎の貴い隅の親石。信じる者は慌てることがない」の御自身における成就を御説明された。