レビ21章9節は、祭司族の女性たちへ特に品行方正であるよう戒める。古代イスラエルでは先祖が共通する同士の結婚が望ましいとされたため、祭司族の女性はダビデ王家の男性と結婚することもあった。カトリックでは聖母マリアの両親を、母は祭司族のアンナ、父はダビデの末裔ヨヤキムだと教えて来た。
(注)別エントリー「『教会の母』聖マリア」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/17315
(注)別エントリー「ヨセフの父親は『ヤコブ』か『エリ』か」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/3123
【追記】
聖母マリアの両親に関してカトリック教会の聖伝は、父がダビデ王家の末裔ヨヤキム、母はアロン族(祭司族)の娘アンナと教えてきた。古代のイスラエルでは、結婚相手は同じ部族または先祖が共通する同士が望ましいとされたが、大祭司アロンの妻はユダの族長ナフション(ダビデの先祖)の姉妹であった。
(注)別エントリー「試論:カナでの婚礼と聖母マリアを140文字以内で」も参照のこと。
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主イエスはマタイ23章35節で、悲劇的な死を遂げた(歴代誌下24章)義人ゼカルヤについて語られたが、その子孫の女性の一人はダビデ王家でも最悪級の馬鹿殿様だったアハズ王に嫁ぎ男子を産んだ。この男子がダビデ王家でも屈指の賢君ヒゼキヤ王である。祭司の娘との結婚は道徳的に王家を刷新した。
(注)別エントリー「主イエス・キリストがインマヌエルである理由」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/1338
主はマタイ23章35節で「バラキアの子ゼカルヤ」(歴代誌下24章21節)の名に言及されたが、バラキアとは「祝福する」という意味のヘブライ語バラクに由来し、「主の祝福された者」を指す称号である。ゼカルヤの父である祭司ヨヤダは、滅亡寸前のダビデ王家と正統信仰を中興した大功労者だった。
ヨハネは大祭司が自分の存在を認識していた(ヨハネ18章15節)と記す。大祭司がガリラヤの漁師の息子をなぜ、認識していたのか? 理由として可能性が大きいのは、ヨハネの母が聖母の母アンナやエリサベトと同様、祭司族出身の女性だったためと推定され、母方が祭司族という点で、皆が遠縁だった。
(注)別エントリー「試論:『清めの水』を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/13744