試論:「九月二十四日」と御降誕を140文字以内で

福音書に救い主の誕生日の記述はないが、旧約聖書のハガイ2章には「神殿の礎」すなわち《神の家の隅の親石(=主イエス・キリスト)》が備えられる日として、古いヘブライの暦で「第九の月の二十四日」という冬の日付が何度も啓示される。この日はユダヤ教のハヌカ(神殿奉献記念祭)と同時期である。

(注)別エントリー「試論:神殿奉献記念祭(ハヌカ)を140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/12788

(注)別エントリー「聖書にはクリスマスの日付が載っていますか???」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/13267

(注)別エントリー「旧約聖書と『偽教師』」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/17476

【追記】

キリスト教が主の御降誕を祝う時期に、ユダヤ教もハヌカ(ヨハネ10章22節)を祝う。ハヌカは、紀元前二世紀にエルサレムの神殿が清められ新生したこと(一マカバイ4章52節)を祝う。主もヨハネ2章で御自身の体を神殿に喩えられた。キリスト教の伝統では、主の御降誕はハヌカと同時期であった。

エズラ10章9節以下では、ユダとベニヤミンの男性たちが異邦人の娘たちとの結婚を祭司エズラに咎められ、エルサレム神殿の広場に座っていたと記す。季節はヘブライの暦の「第九の月の二十日」と冬で、恐れと雨とで人々は震えていた。この時の雨量は大集会が雨天でも野外で決行可能な程度だと分かる。

主イエスはマタイ21章42節で、詩編118編22節を踏まえ御自身を「家」の《隅の親石》に喩えられた。他方ハガイ2章は《主の神殿(=神の「家」)の基》が置かれる日(18節)としてヘブライ人の暦で「第九の月の二十四日」と冬の日付を何度も強調する。これはユダヤ教のハヌカと同時期である。