試論:「ヤコブのユダ」を140文字以内で

ルカ6賞16節はイスカリオテでない方のタダイとも呼ばれるユダを記す。多くの訳が彼をヤコブの子とする。他方カトリックでは、ギリシア語本文を「ヤコブのユダ」と訳して、ヘブライ語「〜の〔子〕」が親子以外にも所属関係全般を表す可能性も考慮し、伝承に従ってヤコブの兄弟とする解釈も存在した。

(注)別エントリー「試論:主の兄弟ヤコブを140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/4911

(注)別エントリー「試論:ルツ記とイエスの兄弟たちを140文字以内で」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/8585

(注)別エントリー「イエスの『兄弟』『姉妹』:同胞か親戚か」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/1451

【追記】

古代のヘブライ人は「〜の子」という表現で所属を示す。創世記6章4節「神の子らは人の娘たちを〜」とは、神に属する〔信仰者の〕集団の男性たちが、そうではない〔不信仰者の〕集団の女性たちを娶るようになり、信仰者の集団にも徐々に不信仰が蔓延し人類が堕落の道を歩み始めたことを同章は物語る。

(注)別エントリー「神の子らは人の娘たちを【再投稿】」も参照のこと。
http://josephology.me/app-def/S-102/wordpress/archives/8636